ミムラ写真研究所

2009年1月20日火曜日

カメラの評価は使ってみないと解らない


キヤノンのデジタル一眼レフカメラのテストレポートの矛盾。

 カメラのレポートは、カメラの使い慣れ方によってカメラに思い入れがでてしまうようである。先日、本屋で立ち読みをしたところ、キヤノンのEOS5Dmark2の評価らしきものとNikonD700が比べてある特集の記事を読んでみると、4冊ほど発売されていたのだが、評価はまちまちで、Nikonを使い慣れている者が書いたものには、Nikonが良いとの評価で、キヤノンを使い慣れている者は、キヤノンが良いと書かれてあった。
 この書かれてある基準が曖昧で、デジタルカメラの多様な機能の把握がプロの評価にも追いつかない面があるからだろう。そう考えると、間違いなくデジタル一眼レフを選ぶ本などと書かれているものは、偏見が多いと少し疑って読んでみた方が良いだろう。
 本来は、カメラの使い慣れたところや思い入れの話ではなく、いかに性能が優れているところを説明しなければいけないのに、いつの間にかNikonとCanonのカメラ対決になってしまうのは、スポンサーのためなのか、それとも読者のためのことなのか解らなくなってしまう。
 意外にweb等で判断した方が良い情報を得られるかも知れないと即くずく感じてしまった。

2008年10月9日木曜日

リコーのR8でインターバル撮影を楽しむ


デジタル化になりコンパクトカメラでも、インターバル撮影が簡単に出来るリコーのR8.

 インターバル撮影をリコーのR8で試してみた。時間は、5分おきに設定して、睡蓮の花が咲くのを撮影してみる。バッテリーは大丈夫だろうと思い気にせずにセットしたら、26コマまでで撮影はストップしてしまった。27コマめは、バッテリーを樹でんすること2時間後に再度設定し直した。少し背景が違うことが解る。
 カメラの方は、バッテリーの持ちがいいように液晶を消してみたのだが、消耗は意外に激しかった。セットしている間は、5分おきにスイッチが入り、液晶が付いてすぐに消えるという状態で、レンズは出たままである。画像は問題なく奇麗に映っている。もちろん露出等も変化しているためかバッテリーの消耗は大である。


2008年9月26日金曜日

シグマの高倍率ズームレンズ50-500mmF4.0-6.3DGEX HSMその2




 続きの画像


シグマの高倍率ズームレンズ50-500mmF4.0-6.3DGEX HSM






 このレンズは、10倍ズームレンズである。レンズの焦点距離が50から500mmと標準から超望遠までのレンズである。明るさは、50ミリからf4.0となり、100ミリからはf5.6の絞りの数値になる。f6.3に変わるのは500ミリになってからだ。レンズは、500ミリのわりにはコンパクトでISOの感度を上げれば手持ちでも可能なレンズだ。

 今回は、このレンズで、絞りを解放にして撮影をしてみた。このレンズのレポートは少なく、価格コムのレンズの作例を開いてみても出ていない。開いてみると全く違うレンズのデータであったりするので、参考にならないあまり売れていないレンズなのだろうか。このデータは、キヤノンEOS1DsMark2のフルサイズで撮影をしている。絞りは全て解放。ISOは1600の撮影である。
 HSMの性能は、静かな音で、高倍率のレンズのわりには早い印象だ。近距離のフォーカスしづらいときにピントがズレた意外は、性能的には問題はない。SDレンズが4枚使用されており、コントラストと画像は想像していたよりシャープなことに感心した。絞りの値がF5.6からのせいもあり、画像は安定している。500mmでは、F6.3になってしまうが、画像のシャープさを考えれば3分の1絞りでこれなら問題がないだろう。500mmのF5.6のレンズがいかに高いかを考えればこのレンズは意外に優れていると思える。このレンズのスタビライザー付きの手ぶれ防止用のレンズが出たが、焦点距離は150-500mmで絞の値は同じようだった。迷ったのだが、SDレンズの枚数が3枚のレンズよりは画像が奇麗なものだと思い、このレンズの選択になった。
 デジタル写真は、面白いことにデジタルカメラの画素子数が多いことと、フォーカスセンサーの精度の高さによって画質にかなり影響があるので、フォーカス機能の悪いセンサーを持つカメラで撮影すると画像は思ったよりも悪いかもしれない。よく聞く話だが、カメラによって写りが違うのは、画素数とフォーカスセンサーの精度の問題であるので気をつけたい。
 全体的に撮影した結果は、50-100mmの時の画像は、30mぐらいの遠景のときに微妙にフォーカスが甘くなる。それ以外は良好で、最短距離の400mmの2mで撮影したものがあるが、実に奇麗な描写で驚いた。マニュアルでの撮影もフォーカスリングが一番手前にあるので使いやすい。満足度は、価格や便利さを考えれば90%の価値があるレンズである。
 また、いろいろな条件でこのレンズを試して、レポートするのでまたの機会にこのサイトを開いてみてもらいたい。

2008年9月18日木曜日

ソニーの新しい一眼レフデジカメ?サイバーショットDSC-F828





 サイバーショットDSC-F828の画像とリコーR8の画像を比べてみる。

 サイバーショットDSC-F828は、ソニーから発売された、CCDのセンサーを4つ持つカメラで、RGB の他にERのエメラルドグリーンのセンサーで画像を取り込む。そのために微妙な渋めの緑や赤の微妙な色など、どちらかといえば渋い色が再現できるとのうたい文句であった。
 レンズはカールツァイスのレンズが付いていて、28-200mmのF2.0-2.8の明るいレンズだ。もちろん、動画も撮影できる。メディアは、メモリーステックとCFカードのダブルスロットで書き込める。
 そのようなソニーのカメラだが、リコーのR8と画像を比べてみてみようと思い、久しぶりにカメラを出してみた。このカメラの画素は700万画素である。リコーのR8は、1010万画素である。リコーは、JPGのみの画像だが、DSC-F828は、RAWの画像も取り込める。価格は、130,000円の価格で高級なカメラの一部だった。書き込みは、RAWで撮影すると、書き込みに5秒ほど掛かるので、速写性はない。
 画像は、上の画像がSONY-DSC-F828のカメラで撮影した画像だ。派手さはないが、緑色の豊かな色が出ている。その下のトマトの写真も、豊かな色が出ていると思える。その下は、リコーのR8で撮影したものである。
 今では、このような個性的なカメラはなく、ソニーもこの一台でこのCCD4色の方式は辞めてしまったようだ。ただ、このようなデジタルカメラの種類が出てくる中で、これと同じようなカメラが出てきたとしたらば、魅力的なカメラになるだろうし、レンズのスペックも優秀なので、レメイクして、個性的なカメラを出してもらいたいものだ。

2008年9月17日水曜日

シグマ12-24mmの広角ズームで近づいて撮影をする



シグマの広角ズームレンズで接写を楽しむ

 このレンズは、28cmまで近づくことが出来るレンズで、35mmフルサイズのセンサーにも対応しているレンズだ。作例は、EOSDisitalKissXで撮影しているので、19mmから40mmのレンズの画角になる。
 レンズの特徴としては、シグマのレンズ全体がその傾向にあるのだが、広角のセッティングを調整していい状態にして、画角が狭くなるとどうしても解像度が甘くなっている。このレンズもご多分に漏れず、その傾向にあるようだ。
 12mm側では、写真の四隅の周辺の流れ方は少しなのだが、24mmでは、流れ方が気になるぐらいに流れてしまっている。オートフォーカスは、広角のズームレンズなので、大きくピントが外れることはない。コントラストの比較的高いレンズで、ひと絞り絞ることで画像は良くなってくるので、このレンズを生かした遠近感の強い写真を撮ると視覚的には面白い写真になる。
 広角レンズの入る範囲が広いので、睡蓮鉢の面とカメラのセンサーの面を平行にして撮影したのが、2枚の写真である。キヤノンのレンズではないレンズなので使ってみるのも、面白い写真が撮れるきっかけになるだろうと思う。

2008年9月16日火曜日

レンズ性能はフォーカスの正確さで決まる




レンズの性能を最大に生かすには。

カメラによってレンズの写り方が違ってしまったという話を耳にしたことはないだろうか。そのような話をブログ等でみたりするので、実際に試してみた。そうすると、原因は、オートフォーカスの精度の問題が一番、大きかったようである。
 試してみたのは、キヤノンEOS1DsMark2とキヤノンEOSdisital KissXのカメラで比較してみた。この機種の主な違いは、1670万画素と1010万画素、フルサイズと1.6倍の焦点距離になることである。
 レンズは、タムロンの28−300mmVR F3.5-6.3のレンズだ。Kissxで撮影すると焦点距離は、45-480mmの望遠レンズに値する。このレンズは、コンパクトの高倍率ズームレンズで、何かと重宝する。 VRの付いていないレンズもあるが、28mmでの周辺の流れが四隅だけになったので、フルサイズでも広角側で撮影できるようになった。62mmから67mmに口径が大きくなった分だけ、レンズのイメージサークルが大きくなったようだ。
 望遠での480mm相当のレンズで撮影したのがカメラの下の写真だ。5枚か撮影してピントが良かったのがこのカット。被写界深度が狭くてピントが合わない部分が流れている。レンズはf8.0.
 その下が、1DsMark2で撮影したもので、3枚ほど撮影したがピントはどれも同じだった。
両機種とのセンサーのピントの合うサインが出たところで、シャッターを切ったのだが、違いはこの通り全然違うレンズのように写真が出来上がった。
 前にもEOS40Dと1DsMark2を比べてことがあるのだが、純正レンズで比べてみても、その違いが現れた。40Dの場合は、ライブビューでみたところ、オートフォーカス任せにしたところ、後ろにピントが来る後ピンだった。ライブビューで合わせたところ、ピントが正確にきていたのは、当たり前のことだが、40Dとの差もこのように出たことを考えると、レンズの性能がカメラによって違うのではなく、フォーカスの精度の問題が大きいのではないかと思えるのだ。ピントは、正確さを期すために。任意のポイントをだいたい合わせて設定して撮影した。
 もし、自分のレンズがどうしてもピントが甘いようだったら、知り合いにレンズを付けてもらい撮影したデータをみて比べてみると本当のレンズ性能が解るかもしれない。