ミムラ写真研究所: 7月 2008

2008年7月23日水曜日

キヤノンEOSのセンサーをテストする。










キヤノンのEOS1 DsMark2と40DとKissXのCIMOSセンサーを画像で検証する。
レンズで画像がどのように変化するかは私もテストしているが、果たして画像を取り込むセンサーで画像がどのように変化するかは、あまり検証されていないようだ。今回は、同じキヤノンのカメラを使用して、センサーのテストをしてみた。
 RAWのデータを解析したのは、アドビのCS3のフォトショップの最新バージョンで、2,520万画素でデータを作り、画像を解析してみた。Mark2は、1,600万画素で、40DとKissXは、1,020万画素で画素数は違うが、同じ、画像のサイズにしてみた。
 ISOの感度は400で、絞りやシャッター速度は同じ条件にしての撮影でドのくらいの差が出るかをテストしてみた。レンズは、EF50mmF2.5のマクロレンズを使用した。
 CS3で画像を2,500万画素に解析してみると、約2.5倍の大きさに拡大する形になる40DとKissXなのだが、Mark2との拡大率にしても画像の劣化は思ったより差はないのに驚いた。このことは予想外の結果だった。
 車の写真は、上から40D,KissX,Mark2の順である。その下の写真の部分を同じトレミングにして切り抜いてみた。40DとKissXの画像はとても2.5倍の拡大率とは思えない画像に仕上がっていて、何の遜色もない。
 カメラ三台をテストしながら感じたのは、被写界深度が、フルサイズと1.6倍のキヤノンのセンサーのAPCサイズのものとの画像の違いが出るとしたならば、レンズと画像の被写界深度の差とオートフォーカスの個々のカメラの精度の違いで画像の映り方が大きく違ってくることの方が大きいような気がした。
 オートフォーカスを選択しているのだけれど、Mark2の様には40DとKissXはフォーカスの精度はないので、ほんの少しフォーカスがズレると画像が奇麗に焦点を結ばないことがしばしばあった。よく聞く話だが、カメラにより同じレンズを使用していて、画像が良いか悪いかが出てきてしまうのは、レンズの性能が悪いのではなく、フォーカスの精度の問題が大きく関与しているようだ。
 撮影した画像を見た限りでは、レンズがカメラとの相性があり、写りが違うのではなく、フォーカスの精度の違いによるものだと私にはテストを幾度かしていて感じてしまった。
 フォーカスセンサーが悩んでいて、シャッターが切れるタイミングがおかしいことも何度かあったので、旨くコントラストのある部分で検出しようと思っていてもその差が出ていた。価格の高い順にセンサーのフォーカスの精度が出ていたのには納得せざる得なかった。
 睡蓮鉢の写真も見比べてみれば解るが、ほんの少しフォーカスのズレたところが甘い画像に思われる原因になるので、ピントの甘いところを見てもらえば、甘くなる原因は解ると思う。カメラの順は、上の画像の順番と同じ、40D,KissX,Mark2の順である。
 次回は、レンズを他のズームレンズで試してみることにしてみる。

2008年7月16日水曜日

F1.4のニコンとキヤノンの標準レンズを検証する






プラナータイプの標準レンズは、奇麗に写真を描写する。

テストその1。ニコンf1.4AFDとキヤノンEFf1.4を比較する。
 明るい標準レンズをキヤノンのボディーを使い、テストしてみた。ニコンのレンズは、マウント変換アダプターでキヤノンボディーにニコンのレンズを付け、マニュアルでピントを合わせた。f1.4のレンズを解放でマニュアルのピント合わせは、困難な作業であった。
 ボディーはキヤノンの40Dを使用した。両方のf1.4のレンズは、現行販売されているものである。レンズ設計も、ツアイスのプラナーのf1.4のレンズが基本のレンズ設計になっている。昔から優れたレンズ性能を持つレンズで、今は、オートフォーカスにズームレンズが主流になっているが、このレンズは、標準レンズとしてカメラメーカーの代表的なレンズだった。
 デジタル化して、レンズの精度が画像に与える影響は大きくなっていったが、その反面、フィルムが種類の減少をたどり、表現の幅を少なくさせている現状では、レンズをセンサーの違うカメラで楽しむのも一つの楽しみ肩でもあるが、このマウントアダプターでは、ニコンのDレンズでは楽しめるが、自動絞りのGの付くレンズには使用できない。しかし、ニコンが販売した数多くのニコンマウントを考えれば、Gのレンズの数を圧倒するだけのG以外のレンズが販売されているので楽しむことは出来るだろう。
 テストも結果は、ニコンのレンズがキヤノンのレンズよりも、コントラストがやや強いような描写で、解放では両方のレンズとも周辺の解像力が落ちているようではあるが、これは2絞りも絞り込めば全体の画質は良くなるので心配はない。50mmのレンズなので、40Dでは80mmのレンズの焦点距離となり、ポートレート用のレンズにもなってくる。両方のレンズともm最短距離は45cmと同じである。
 ぼけ具合は、素直なボケ具合で奇麗だ。柔らかいキヤノンのレンズと固いニコンのレンズは、コントラストの付具合によって個性的な大まかな云われ方をしていたが、このレンズで撮影した画像でも、若干だがそのようなことが云える。また、センサーをニコンのもので使用してキヤノンのレンズを試すことが出来ないので解らないが、ソフトとの関連でもそのような味付けがされていいるようにも思える。また、機種によっても、画像の仕上がりが違うことがあるので、別な機会にそのテストを試みることにする。
 百聞は一見に如かずの言葉どうり、画像を比較して頂ければその違いが解るので、画像を拡大してみて頂きたい。

2008年7月1日火曜日

リコーR8の実力その2










リコーR8の実力その2

リコーR8は、圧縮のデータしか撮影できない。CIMOSセンサーは。3分の2インチのセンサーである。このセンサーとAPSサイズのキヤノンデジタルキッスXのセンサーの大きさは倍ほどの違いがあるが、画素数は、R8の方が20万画素だけ多い。ほぼ同等の画素数でセンサーが大きいと同違うかを比べてみた。
 R8は感度が64からの設定になっている。絞りがあまり絞れないので、感度を低くして光の量を調整している。絞りは、一番絞り込んでもF11.0あるかないかである。そのため、光の量が多いときはISO感度と連携して感度設定も露出オーバーになると感度を低くして対応している。これは、コンパクトカメラのだいたいの標準的な作りになっている。だから、出はじめのコンパクトカメラとはやや設定できることが違う。
 センサーが小さいせいか、R8は、感度を上げてあげると上げた分だけ画像があれてくる。もちろんKissXも同じだが、画像を拡大してみた画像は、全然違う画素ののカメラと違うものになっている。拡大した画像を比べてしまうと、歴然とした結果になった。線がデジタル特有の階段状になってしまっている。原因は、センサーの大きさと画像の圧縮率の違いなのだろうか。KissXは、出ていないのにISO1600の画像を比べてみるとR8の画像2はそれが見られた。
奇麗なプリントを出力するならA4までが奇麗にプリントできる範囲であろう。感度を低く抑えて撮影するとその状態は出にくい画像に仕上がっている。
 ただ、ここでもセンサーの大きさが影響していて、画像の滑らかさはKissxの方が画像は良い。大きくプリントするときは、iso感度を100ぐらいの設定で撮影するのがこのカメラの上手な使い方になってくる。画像自体は、奇麗に出てくるのだから、画像を最終的に大きくするサイズを考えながら撮影していくと良いのかもしれない。
 このカメラは、コンパクトカメラには珍しく、画像を大きいサイズと小さなサイズに同時に写真を撮ることが出来る。小さいサイズは、webなどに使うために設定して撮影すると便利な機能だ。
 またこのカメラは、カメラの保存状態から、ヒストログラムで明るさを調整したり、全体の色合いを変えることが出来る。画像を開いて、ヒストログラムにして、スライダーを動かしてあげれば色の明るさを調整することが出来、便利な機能に仕上がっている。
色合いも、円形の色の表から色を選択していくとその色にシフトしていく。