ミムラ写真研究所: 2008

2008年10月9日木曜日

リコーのR8でインターバル撮影を楽しむ


デジタル化になりコンパクトカメラでも、インターバル撮影が簡単に出来るリコーのR8.

 インターバル撮影をリコーのR8で試してみた。時間は、5分おきに設定して、睡蓮の花が咲くのを撮影してみる。バッテリーは大丈夫だろうと思い気にせずにセットしたら、26コマまでで撮影はストップしてしまった。27コマめは、バッテリーを樹でんすること2時間後に再度設定し直した。少し背景が違うことが解る。
 カメラの方は、バッテリーの持ちがいいように液晶を消してみたのだが、消耗は意外に激しかった。セットしている間は、5分おきにスイッチが入り、液晶が付いてすぐに消えるという状態で、レンズは出たままである。画像は問題なく奇麗に映っている。もちろん露出等も変化しているためかバッテリーの消耗は大である。


2008年9月26日金曜日

シグマの高倍率ズームレンズ50-500mmF4.0-6.3DGEX HSMその2




 続きの画像


シグマの高倍率ズームレンズ50-500mmF4.0-6.3DGEX HSM






 このレンズは、10倍ズームレンズである。レンズの焦点距離が50から500mmと標準から超望遠までのレンズである。明るさは、50ミリからf4.0となり、100ミリからはf5.6の絞りの数値になる。f6.3に変わるのは500ミリになってからだ。レンズは、500ミリのわりにはコンパクトでISOの感度を上げれば手持ちでも可能なレンズだ。

 今回は、このレンズで、絞りを解放にして撮影をしてみた。このレンズのレポートは少なく、価格コムのレンズの作例を開いてみても出ていない。開いてみると全く違うレンズのデータであったりするので、参考にならないあまり売れていないレンズなのだろうか。このデータは、キヤノンEOS1DsMark2のフルサイズで撮影をしている。絞りは全て解放。ISOは1600の撮影である。
 HSMの性能は、静かな音で、高倍率のレンズのわりには早い印象だ。近距離のフォーカスしづらいときにピントがズレた意外は、性能的には問題はない。SDレンズが4枚使用されており、コントラストと画像は想像していたよりシャープなことに感心した。絞りの値がF5.6からのせいもあり、画像は安定している。500mmでは、F6.3になってしまうが、画像のシャープさを考えれば3分の1絞りでこれなら問題がないだろう。500mmのF5.6のレンズがいかに高いかを考えればこのレンズは意外に優れていると思える。このレンズのスタビライザー付きの手ぶれ防止用のレンズが出たが、焦点距離は150-500mmで絞の値は同じようだった。迷ったのだが、SDレンズの枚数が3枚のレンズよりは画像が奇麗なものだと思い、このレンズの選択になった。
 デジタル写真は、面白いことにデジタルカメラの画素子数が多いことと、フォーカスセンサーの精度の高さによって画質にかなり影響があるので、フォーカス機能の悪いセンサーを持つカメラで撮影すると画像は思ったよりも悪いかもしれない。よく聞く話だが、カメラによって写りが違うのは、画素数とフォーカスセンサーの精度の問題であるので気をつけたい。
 全体的に撮影した結果は、50-100mmの時の画像は、30mぐらいの遠景のときに微妙にフォーカスが甘くなる。それ以外は良好で、最短距離の400mmの2mで撮影したものがあるが、実に奇麗な描写で驚いた。マニュアルでの撮影もフォーカスリングが一番手前にあるので使いやすい。満足度は、価格や便利さを考えれば90%の価値があるレンズである。
 また、いろいろな条件でこのレンズを試して、レポートするのでまたの機会にこのサイトを開いてみてもらいたい。

2008年9月18日木曜日

ソニーの新しい一眼レフデジカメ?サイバーショットDSC-F828





 サイバーショットDSC-F828の画像とリコーR8の画像を比べてみる。

 サイバーショットDSC-F828は、ソニーから発売された、CCDのセンサーを4つ持つカメラで、RGB の他にERのエメラルドグリーンのセンサーで画像を取り込む。そのために微妙な渋めの緑や赤の微妙な色など、どちらかといえば渋い色が再現できるとのうたい文句であった。
 レンズはカールツァイスのレンズが付いていて、28-200mmのF2.0-2.8の明るいレンズだ。もちろん、動画も撮影できる。メディアは、メモリーステックとCFカードのダブルスロットで書き込める。
 そのようなソニーのカメラだが、リコーのR8と画像を比べてみてみようと思い、久しぶりにカメラを出してみた。このカメラの画素は700万画素である。リコーのR8は、1010万画素である。リコーは、JPGのみの画像だが、DSC-F828は、RAWの画像も取り込める。価格は、130,000円の価格で高級なカメラの一部だった。書き込みは、RAWで撮影すると、書き込みに5秒ほど掛かるので、速写性はない。
 画像は、上の画像がSONY-DSC-F828のカメラで撮影した画像だ。派手さはないが、緑色の豊かな色が出ている。その下のトマトの写真も、豊かな色が出ていると思える。その下は、リコーのR8で撮影したものである。
 今では、このような個性的なカメラはなく、ソニーもこの一台でこのCCD4色の方式は辞めてしまったようだ。ただ、このようなデジタルカメラの種類が出てくる中で、これと同じようなカメラが出てきたとしたらば、魅力的なカメラになるだろうし、レンズのスペックも優秀なので、レメイクして、個性的なカメラを出してもらいたいものだ。

2008年9月17日水曜日

シグマ12-24mmの広角ズームで近づいて撮影をする



シグマの広角ズームレンズで接写を楽しむ

 このレンズは、28cmまで近づくことが出来るレンズで、35mmフルサイズのセンサーにも対応しているレンズだ。作例は、EOSDisitalKissXで撮影しているので、19mmから40mmのレンズの画角になる。
 レンズの特徴としては、シグマのレンズ全体がその傾向にあるのだが、広角のセッティングを調整していい状態にして、画角が狭くなるとどうしても解像度が甘くなっている。このレンズもご多分に漏れず、その傾向にあるようだ。
 12mm側では、写真の四隅の周辺の流れ方は少しなのだが、24mmでは、流れ方が気になるぐらいに流れてしまっている。オートフォーカスは、広角のズームレンズなので、大きくピントが外れることはない。コントラストの比較的高いレンズで、ひと絞り絞ることで画像は良くなってくるので、このレンズを生かした遠近感の強い写真を撮ると視覚的には面白い写真になる。
 広角レンズの入る範囲が広いので、睡蓮鉢の面とカメラのセンサーの面を平行にして撮影したのが、2枚の写真である。キヤノンのレンズではないレンズなので使ってみるのも、面白い写真が撮れるきっかけになるだろうと思う。

2008年9月16日火曜日

レンズ性能はフォーカスの正確さで決まる




レンズの性能を最大に生かすには。

カメラによってレンズの写り方が違ってしまったという話を耳にしたことはないだろうか。そのような話をブログ等でみたりするので、実際に試してみた。そうすると、原因は、オートフォーカスの精度の問題が一番、大きかったようである。
 試してみたのは、キヤノンEOS1DsMark2とキヤノンEOSdisital KissXのカメラで比較してみた。この機種の主な違いは、1670万画素と1010万画素、フルサイズと1.6倍の焦点距離になることである。
 レンズは、タムロンの28−300mmVR F3.5-6.3のレンズだ。Kissxで撮影すると焦点距離は、45-480mmの望遠レンズに値する。このレンズは、コンパクトの高倍率ズームレンズで、何かと重宝する。 VRの付いていないレンズもあるが、28mmでの周辺の流れが四隅だけになったので、フルサイズでも広角側で撮影できるようになった。62mmから67mmに口径が大きくなった分だけ、レンズのイメージサークルが大きくなったようだ。
 望遠での480mm相当のレンズで撮影したのがカメラの下の写真だ。5枚か撮影してピントが良かったのがこのカット。被写界深度が狭くてピントが合わない部分が流れている。レンズはf8.0.
 その下が、1DsMark2で撮影したもので、3枚ほど撮影したがピントはどれも同じだった。
両機種とのセンサーのピントの合うサインが出たところで、シャッターを切ったのだが、違いはこの通り全然違うレンズのように写真が出来上がった。
 前にもEOS40Dと1DsMark2を比べてことがあるのだが、純正レンズで比べてみても、その違いが現れた。40Dの場合は、ライブビューでみたところ、オートフォーカス任せにしたところ、後ろにピントが来る後ピンだった。ライブビューで合わせたところ、ピントが正確にきていたのは、当たり前のことだが、40Dとの差もこのように出たことを考えると、レンズの性能がカメラによって違うのではなく、フォーカスの精度の問題が大きいのではないかと思えるのだ。ピントは、正確さを期すために。任意のポイントをだいたい合わせて設定して撮影した。
 もし、自分のレンズがどうしてもピントが甘いようだったら、知り合いにレンズを付けてもらい撮影したデータをみて比べてみると本当のレンズ性能が解るかもしれない。


2008年9月14日日曜日

キヤノンの新しいデジタル一眼レフの悩み


キヤノンの新しい一眼レフの悩み

 キヤノンが50Dの発売を発表したすぐ後にソニーのα900のフルサイズのカメラが発表された。キヤノンの見込みは大きく外れた。キヤノンは50DでニコンのD300の一眼レフタイプのシァーを押さえて、フルサイズの5Dの後継機を11月末あたりに発売しようと思ったに違いないのだ。もちろん、ボーナス戦線向けのニコンとの一騎打ちである。ところが、フルサイズでのソニーの参加がその計画に水を差したものと思われる。50Dに載せたエンジンデジック4の反応を見てからの5Dの発売と行きたかったのだろうが、種類は違うカメラのクラスだろうが、αの出現は予期していたよりも2ヶ月か、半年は早い状態で出現してきた。
 多分、新しい5Dのスペックは、このような仕様だろう。新しいエンジン・デジック4を載せた高感度の範囲がISO6400の範囲までが使用できることと。50Dにおけるスペックより、機能が優れていることだろう。もちろん、キヤノンが持っているめの動きによってピントを合わせる機構が組み込まれるかもしれない。画素は、当たり前に1500万画素か、2100万画素にしてくるのだろう。
 値段は、販売価格で実際の価格で25万円が妥当である。そうすると今まで発売されているキヤノン1Dsや1D3のシリーズは、どうなってくるのかは、展開としては3月頃の発表だろう。EOS1DsMark3nになっての登場となり、センサーのスペックは、2,500万画素になり、エンジンの処理を複数にして画像処理を高める方向だろう。感度は、ニコンよりも幅の広い性能の良いノイズ処理が出来るようにするだろう。コマ数は、8コマに進化するだろうと思われる。
 そして、キヤノンEOS1DMark3nは、高速度処理のカメラに特化していく。画素は1500万画素相当でエンジンを2つにしての高速処理で、1秒に15コマ程度のドライブ機能を乗っけてくるだろうと思われる。
 キヤノンのデジタル一眼レフの発売が楽しみだ。価格は1DsM3nで50万円、sなしで35万円の価格に落ち着いてくるのだろうと思われる。

2008年9月11日木曜日

リコーのR8とキヤノンEOSキスXの1010万画素を比較する


















コンパクトカメラリコーのR8とデジタル一眼レフキヤノンEOSdisital KissXの1010万画素の画像を比較する。
 このカメラの2種類は,画素が1010万画素と同じ画素を持っているカメラで、センサーの大きさは面積比で6から7倍の違いがある。
 センサーの大きさでどのぐらいの画像の違いがあるかを比較してみよう。画像は,ベランダの蓮の花を撮影してみた。
 まず,違いがあったのはボケ具合である。リコーのR8で撮影した焦点距離は200mmであるが,ボケ具合は少ない。35.4mmの焦点距離なので仕方がないのだろうと思われる。しかし,キヤノンキスデジタルXの方は,50mなのだが,ボケる部分がピントの合っていないところでは,はっきりと解る。
 画像の方は,R8の画像もなかなか優秀だが,1010万画素の100%の大きさよりも,80%の大きさぐらいで処理した方がいい画像が作れる。KissXは、センサーの大きいせいか、100%の大きさより大きくしても,画像にデジタルのドットは出来にくい。300%の大きさなら問題がなく使用できるだろう。
 センサーの大きさは,やはり,画像に大きく影響することは間違いないところだ。ただ、デジタル一眼レフのゴミ処理を考えるとR8の様なカメラで,ゴミが入らなく,このスペックでセンサーがASPのサイズで,RAWのデータ処理が出来れば,いろんな意味で最高に使えクカメラになるのだろうと思えて仕方がない。
 デジタル一眼レフは,年に30%の勢いで売り上げを伸ばしているが,本当に使えるカメラの存在として,コンパクトと高性能を併せ持ったカメラの出現はまだ出てくる兆しはないようだ。シグマから1台は出ているが,単焦点のレンズでは,ライカの趣味的な撮影の仕方で,本当に万能とはいえないし,リコーの上位機種も広角が使えるというだけで,R8ほどの魅力は感じられないのだ現状だろうと思われる。
 画像の上にあるのがデジタルXで,下にあるのがR8の画像。

2008年9月10日水曜日

夜の撮影が楽しいキヤノンEF85mmF1.2Lのレンズ





夜景が楽しく撮影できるレンズキヤノンのEF85mmf1.2L
 レンズの明るさの明るいことは改めて撮影できる範囲を広くしてくれる。ISO400の値で月の表面の模様が出るように撮影してみたが、絞りはF2.8で、シャッター速度は640分の1秒で撮影した。月の右上の星を一緒に入れたかったのだが、月の表面が出るように露出を合わせると星は写らなくなるので、合成してこの写真を撮影した。
 下の写真は、夜のベランダで、部屋からの光を使っての撮影。カメラは、キヤノンEOS Disital KissXでレンズの焦点距離は130mmになる。シャッター速度は25分の1秒と意外に手ぶれ防止の機構がなくても撮影が出来るものだ。レンズの重い重さが意外に+になっている気がする。
 明るさを調整していくと頃レンズで撮影したものが、夜撮影したものか昼間撮影したものか解らない面白さがある。
 レンズは、 F1.2の明るさなのだが解放の値では、やや解像力は悪いが充分にコントラストもあるので、気持ちよく写真が撮影できる。F2.0まで絞って撮影すれば問題なく奇麗な写真が撮影できる楽しいレンズである。

2008年8月30日土曜日

リコーのR8のマニュアルフォーカスの機能




リコーのR8のマニュアルフォーカスの優れたところ
このカメラのフォーカス機能は、マニュアルを使用できるところに優れた機能を持っている。コンパクトデジタルカメラが発売されたばかりの頃は、マニュアルのオートフォーカスを機能として持っているカメラは数多くあったのだが、今販売されているカメラにはその機能は省略されているのが大半である。
 この機能は、ピントを合わせるところを拡大してズームレバーがマニュアルフォーカスのときにフォーカスレバーになってくる。操作をすればピントが合ったところでシャッタを切ればマニュアルのフォーカスは簡単に合わせることが出来る。発売されたばかりの頃のデジタルコンパクトカメラはこの機能が付いていたものが多かったのである。
 真ん中でしかマニュアルフォーカスは出来ないが、フォーカスの合うところを任意に選べる点も優れていてスポットのフォーカスエリアも選べる。この機能は、デジタル一眼レフにあったら便利な機能だが、ないのが現状である。
 最近はこのカメラもR10になって発売されたが、デザイン的なカメラ本体の変更で、あまり、大きな変更ではない。このカメラのセンサがAPSのカメラのセンサーのサイズで、RAWのデータ処理が出来て、絞りもF22まであり、ISO感度も100ぐらいまであれば、このレンズのズーム比であれば、このカメラは、デジタル一眼レフよりも使いがてが良い仕事のカメラになるのだがと思いつつ、このカメラの優れた機能に脱帽。

2008年8月8日金曜日

キヤノンマクロレンズ50mmF2.5の画像




画像を入れなかったので、画像を追加します。

キヤノンの50mmF2.5+ケンコーのコンバータ−1.4倍で撮影する

テレコンバーターレンズをキヤノンの50mmF2.5マクロに装着して撮影する

 このコンバーションレンズを付けて撮影するとキヤノンのマクロ50mmF2.5のレンズは、撮影した画像上ではキヤノンの純正のライフコンバータを装着したデータとして認識される。
 キヤノンのマクロ50mmF2.5のレンズは、接写できるのが単体で2分の1までしか近づけない。ライフコンバータを付けることで等倍の撮影が出来ることになる。もともと、このレンズは、解像力の良いレンズなので、コンバーションレンズを付けても画像の劣化は少ないので、ケンコー社のテレコンバーションレンズを装着しても画像の劣化はそれほどでもなかった。解像度の悪いマスターレンズをコンバーションレンズに付けて撮影すると画像が酷くなることが多いので、気をつけて撮影データを取って使用することをお勧めする。
 一番、距離を多く取っての撮影は、コンバーションレンズを付けて撮影した状態で、一番近づいた状態が、ほぼ等倍に近い状態で撮影している。カメラは、キヤノン40Dを使用している。きちんとした画像になっているのは、マクロレンズの性能がいいからだろう。

キヤノンEF85mmF1.2Lのクローズップを楽しむ





キヤノンのEF85mmF1.2Lのレンズを使用して、オートフォーカスでどのくらい接写できるかをテストレポートする

 このレンズは、ボケ味が美しいいレンズである。昔、ドイツのレンズは、空気をも写真にすると云ったことがあるが、このレンズは解放で撮影すると奇麗な自然のボケ味を映し出してくれる。ISO800で撮影すれば、ほとんど125分の1秒で撮影できるから、舞台などの撮影ではとても重宝する。 
 さて今回は、このレンズを使って接写のオートフォーカスで撮影するのには、どのようにしたら良いのかを検証してみた。接写リングを使うには、オートフォーカスは使用できないのである。そうすると、選択は2つしかない。
 一つは、クローズアップレンズを使用する方法である。クローズアップレンズのNo3を使用しないで撮影した写真が一番引いて撮影した睡蓮の花である。クローズアップレンズのNo3を使用したときの画像がその次に引いた画になってくる。焦点距離は、一番近づけて85cmなのでここまでしか近づけない。このときは、キヤノン40Dを使用しているので、約130mmのレンズの焦点になっているが、この程度の距離しか近づけない。
 また、あと一つの方法としては、コンバーションレンズを使用して撮影する方法である。これは、画像を拡大するレンズで、倍率を1.4や2.0倍にするレンズで、それにクローズアップレンズのNo3を付けて撮影してみた。かなり、アップで接写できるようになった。大きいく写っているものが2.0倍のもので、その他のものは1.4倍のものである。
 あまりこのレンズでこのような撮影をしないだろうが、解放でのボケ方はこのレンズの独特の描写なので、このような楽しみ方も面白いので、試して楽しんで頂きたい。

2008年8月1日金曜日

キヤノンEF85mmF1.2Lの実力






キヤノンの人気レンズEF85mmF1.2Lの実力は?

 キヤノンの現行で発売されているレンズの明るいレンズは、50mmF1.2と85mmF1.,2の2種類がある。50mmF1.0というレンズもあったのだが、今は販売されていない。このレンズは、ぼけ味の奇麗なレンズと評判がいい。F1.2のレンズは、カールツァイスの60周年記念の85mmのレンズが発売されたものだけだ。もちろん、50mmのレンズは、F1.2のレンズやF1.0のレンズは発売されているが、85mmF1.2は、この現行の商品のみである。
 撮影に使用したレンズは、現行のレンズではなく、初代の80mmF1.2のレンズだ。コーティングが多少の違いはあるが、さほどの変更はない。鉛の材料のレンズの使用が2のタイプになって使用されなくなったことと、フォーカスの速度がやや速くなったことが大きな違いだろう。ただ、レンズの素材が変更になったことで、旧型のレンズの方が、性能が良かったという声もあり、中古のレンズで探し求めたのがこのレンズである。程度の良いものでは、15万円前後の値段になるので、このレンズの人気には改めて驚いた。
 カメラは、Mark2と40Dを使用してみたが、フォーカスはじっくりとピントを合わせる感じで、今のレンズの機敏なピント合わせではない。しかし、迷いなくピントを合わせて行く感じで一発でピントを検出して行く感じだ。40Dでは、130mmのF1.2の画角のレンズになる。
 このレンズの明るさは、F1.2の解放の絞りにして野外で撮影すると、シャッターの最高速度でも絞らなくては、適正の露出にはならないから、いかに明るいレンズであるかが解る。F1.2の明るさのわりには解放での解像度はいい感じだ。レンズの周辺はやはり流れ気味というか、解像度は落ちているが気になる程度ではない。それよりも、明るくピントを合わせるメリットを考えれば問題はない。室内の明るさで、ISO800の感度設定でも200分の1秒近くでシャッターが切れるのだから、このことのメリットは大きい。
 F4.0の絞りの値では、問題のない画像になっていて、奇麗な画像が作られていく。ただ、解放でのピントの合う範囲(被写界深度)が狭いので、きちんとピントを合わせるところを考慮しなければ良い写真は撮れない。
 ズームレンズの便利さを考えると、単体のレンズは選択しにくいが、レンズの個性的な描写や歪みは、いくら高性能なレンズが出たとしても、単体レンズにはかなわないだろうと思う。
 ニコンは、レンズの構造上、広角の明るいレンズは、AFのレンズでは発売されていないことが、高感度でも奇麗な画像を作ることの技術の向上にはなったが、本当の良いレンズを作るためには、Fマウントからの変更をしなければいけないことになるだろうと思うが、レンズやカメラの売れ行きを考えればその変更はなさそうだ。
 しっかりとしたレンズの固まりのようなこのキヤノンのEF85mmF1.4Lのレンズだが、私のレンズのラインナップの常用レンズの一本になりそうな描写のレンズであることには間違いはなさそうだ。

2008年7月23日水曜日

キヤノンEOSのセンサーをテストする。










キヤノンのEOS1 DsMark2と40DとKissXのCIMOSセンサーを画像で検証する。
レンズで画像がどのように変化するかは私もテストしているが、果たして画像を取り込むセンサーで画像がどのように変化するかは、あまり検証されていないようだ。今回は、同じキヤノンのカメラを使用して、センサーのテストをしてみた。
 RAWのデータを解析したのは、アドビのCS3のフォトショップの最新バージョンで、2,520万画素でデータを作り、画像を解析してみた。Mark2は、1,600万画素で、40DとKissXは、1,020万画素で画素数は違うが、同じ、画像のサイズにしてみた。
 ISOの感度は400で、絞りやシャッター速度は同じ条件にしての撮影でドのくらいの差が出るかをテストしてみた。レンズは、EF50mmF2.5のマクロレンズを使用した。
 CS3で画像を2,500万画素に解析してみると、約2.5倍の大きさに拡大する形になる40DとKissXなのだが、Mark2との拡大率にしても画像の劣化は思ったより差はないのに驚いた。このことは予想外の結果だった。
 車の写真は、上から40D,KissX,Mark2の順である。その下の写真の部分を同じトレミングにして切り抜いてみた。40DとKissXの画像はとても2.5倍の拡大率とは思えない画像に仕上がっていて、何の遜色もない。
 カメラ三台をテストしながら感じたのは、被写界深度が、フルサイズと1.6倍のキヤノンのセンサーのAPCサイズのものとの画像の違いが出るとしたならば、レンズと画像の被写界深度の差とオートフォーカスの個々のカメラの精度の違いで画像の映り方が大きく違ってくることの方が大きいような気がした。
 オートフォーカスを選択しているのだけれど、Mark2の様には40DとKissXはフォーカスの精度はないので、ほんの少しフォーカスがズレると画像が奇麗に焦点を結ばないことがしばしばあった。よく聞く話だが、カメラにより同じレンズを使用していて、画像が良いか悪いかが出てきてしまうのは、レンズの性能が悪いのではなく、フォーカスの精度の問題が大きく関与しているようだ。
 撮影した画像を見た限りでは、レンズがカメラとの相性があり、写りが違うのではなく、フォーカスの精度の違いによるものだと私にはテストを幾度かしていて感じてしまった。
 フォーカスセンサーが悩んでいて、シャッターが切れるタイミングがおかしいことも何度かあったので、旨くコントラストのある部分で検出しようと思っていてもその差が出ていた。価格の高い順にセンサーのフォーカスの精度が出ていたのには納得せざる得なかった。
 睡蓮鉢の写真も見比べてみれば解るが、ほんの少しフォーカスのズレたところが甘い画像に思われる原因になるので、ピントの甘いところを見てもらえば、甘くなる原因は解ると思う。カメラの順は、上の画像の順番と同じ、40D,KissX,Mark2の順である。
 次回は、レンズを他のズームレンズで試してみることにしてみる。