ミムラ写真研究所: F1.4のニコンとキヤノンの標準レンズを検証する

2008年7月16日水曜日

F1.4のニコンとキヤノンの標準レンズを検証する






プラナータイプの標準レンズは、奇麗に写真を描写する。

テストその1。ニコンf1.4AFDとキヤノンEFf1.4を比較する。
 明るい標準レンズをキヤノンのボディーを使い、テストしてみた。ニコンのレンズは、マウント変換アダプターでキヤノンボディーにニコンのレンズを付け、マニュアルでピントを合わせた。f1.4のレンズを解放でマニュアルのピント合わせは、困難な作業であった。
 ボディーはキヤノンの40Dを使用した。両方のf1.4のレンズは、現行販売されているものである。レンズ設計も、ツアイスのプラナーのf1.4のレンズが基本のレンズ設計になっている。昔から優れたレンズ性能を持つレンズで、今は、オートフォーカスにズームレンズが主流になっているが、このレンズは、標準レンズとしてカメラメーカーの代表的なレンズだった。
 デジタル化して、レンズの精度が画像に与える影響は大きくなっていったが、その反面、フィルムが種類の減少をたどり、表現の幅を少なくさせている現状では、レンズをセンサーの違うカメラで楽しむのも一つの楽しみ肩でもあるが、このマウントアダプターでは、ニコンのDレンズでは楽しめるが、自動絞りのGの付くレンズには使用できない。しかし、ニコンが販売した数多くのニコンマウントを考えれば、Gのレンズの数を圧倒するだけのG以外のレンズが販売されているので楽しむことは出来るだろう。
 テストも結果は、ニコンのレンズがキヤノンのレンズよりも、コントラストがやや強いような描写で、解放では両方のレンズとも周辺の解像力が落ちているようではあるが、これは2絞りも絞り込めば全体の画質は良くなるので心配はない。50mmのレンズなので、40Dでは80mmのレンズの焦点距離となり、ポートレート用のレンズにもなってくる。両方のレンズともm最短距離は45cmと同じである。
 ぼけ具合は、素直なボケ具合で奇麗だ。柔らかいキヤノンのレンズと固いニコンのレンズは、コントラストの付具合によって個性的な大まかな云われ方をしていたが、このレンズで撮影した画像でも、若干だがそのようなことが云える。また、センサーをニコンのもので使用してキヤノンのレンズを試すことが出来ないので解らないが、ソフトとの関連でもそのような味付けがされていいるようにも思える。また、機種によっても、画像の仕上がりが違うことがあるので、別な機会にそのテストを試みることにする。
 百聞は一見に如かずの言葉どうり、画像を比較して頂ければその違いが解るので、画像を拡大してみて頂きたい。

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