ミムラ写真研究所: 8月 2008

2008年8月30日土曜日

リコーのR8のマニュアルフォーカスの機能




リコーのR8のマニュアルフォーカスの優れたところ
このカメラのフォーカス機能は、マニュアルを使用できるところに優れた機能を持っている。コンパクトデジタルカメラが発売されたばかりの頃は、マニュアルのオートフォーカスを機能として持っているカメラは数多くあったのだが、今販売されているカメラにはその機能は省略されているのが大半である。
 この機能は、ピントを合わせるところを拡大してズームレバーがマニュアルフォーカスのときにフォーカスレバーになってくる。操作をすればピントが合ったところでシャッタを切ればマニュアルのフォーカスは簡単に合わせることが出来る。発売されたばかりの頃のデジタルコンパクトカメラはこの機能が付いていたものが多かったのである。
 真ん中でしかマニュアルフォーカスは出来ないが、フォーカスの合うところを任意に選べる点も優れていてスポットのフォーカスエリアも選べる。この機能は、デジタル一眼レフにあったら便利な機能だが、ないのが現状である。
 最近はこのカメラもR10になって発売されたが、デザイン的なカメラ本体の変更で、あまり、大きな変更ではない。このカメラのセンサがAPSのカメラのセンサーのサイズで、RAWのデータ処理が出来て、絞りもF22まであり、ISO感度も100ぐらいまであれば、このレンズのズーム比であれば、このカメラは、デジタル一眼レフよりも使いがてが良い仕事のカメラになるのだがと思いつつ、このカメラの優れた機能に脱帽。

2008年8月8日金曜日

キヤノンマクロレンズ50mmF2.5の画像




画像を入れなかったので、画像を追加します。

キヤノンの50mmF2.5+ケンコーのコンバータ−1.4倍で撮影する

テレコンバーターレンズをキヤノンの50mmF2.5マクロに装着して撮影する

 このコンバーションレンズを付けて撮影するとキヤノンのマクロ50mmF2.5のレンズは、撮影した画像上ではキヤノンの純正のライフコンバータを装着したデータとして認識される。
 キヤノンのマクロ50mmF2.5のレンズは、接写できるのが単体で2分の1までしか近づけない。ライフコンバータを付けることで等倍の撮影が出来ることになる。もともと、このレンズは、解像力の良いレンズなので、コンバーションレンズを付けても画像の劣化は少ないので、ケンコー社のテレコンバーションレンズを装着しても画像の劣化はそれほどでもなかった。解像度の悪いマスターレンズをコンバーションレンズに付けて撮影すると画像が酷くなることが多いので、気をつけて撮影データを取って使用することをお勧めする。
 一番、距離を多く取っての撮影は、コンバーションレンズを付けて撮影した状態で、一番近づいた状態が、ほぼ等倍に近い状態で撮影している。カメラは、キヤノン40Dを使用している。きちんとした画像になっているのは、マクロレンズの性能がいいからだろう。

キヤノンEF85mmF1.2Lのクローズップを楽しむ





キヤノンのEF85mmF1.2Lのレンズを使用して、オートフォーカスでどのくらい接写できるかをテストレポートする

 このレンズは、ボケ味が美しいいレンズである。昔、ドイツのレンズは、空気をも写真にすると云ったことがあるが、このレンズは解放で撮影すると奇麗な自然のボケ味を映し出してくれる。ISO800で撮影すれば、ほとんど125分の1秒で撮影できるから、舞台などの撮影ではとても重宝する。 
 さて今回は、このレンズを使って接写のオートフォーカスで撮影するのには、どのようにしたら良いのかを検証してみた。接写リングを使うには、オートフォーカスは使用できないのである。そうすると、選択は2つしかない。
 一つは、クローズアップレンズを使用する方法である。クローズアップレンズのNo3を使用しないで撮影した写真が一番引いて撮影した睡蓮の花である。クローズアップレンズのNo3を使用したときの画像がその次に引いた画になってくる。焦点距離は、一番近づけて85cmなのでここまでしか近づけない。このときは、キヤノン40Dを使用しているので、約130mmのレンズの焦点になっているが、この程度の距離しか近づけない。
 また、あと一つの方法としては、コンバーションレンズを使用して撮影する方法である。これは、画像を拡大するレンズで、倍率を1.4や2.0倍にするレンズで、それにクローズアップレンズのNo3を付けて撮影してみた。かなり、アップで接写できるようになった。大きいく写っているものが2.0倍のもので、その他のものは1.4倍のものである。
 あまりこのレンズでこのような撮影をしないだろうが、解放でのボケ方はこのレンズの独特の描写なので、このような楽しみ方も面白いので、試して楽しんで頂きたい。

2008年8月1日金曜日

キヤノンEF85mmF1.2Lの実力






キヤノンの人気レンズEF85mmF1.2Lの実力は?

 キヤノンの現行で発売されているレンズの明るいレンズは、50mmF1.2と85mmF1.,2の2種類がある。50mmF1.0というレンズもあったのだが、今は販売されていない。このレンズは、ぼけ味の奇麗なレンズと評判がいい。F1.2のレンズは、カールツァイスの60周年記念の85mmのレンズが発売されたものだけだ。もちろん、50mmのレンズは、F1.2のレンズやF1.0のレンズは発売されているが、85mmF1.2は、この現行の商品のみである。
 撮影に使用したレンズは、現行のレンズではなく、初代の80mmF1.2のレンズだ。コーティングが多少の違いはあるが、さほどの変更はない。鉛の材料のレンズの使用が2のタイプになって使用されなくなったことと、フォーカスの速度がやや速くなったことが大きな違いだろう。ただ、レンズの素材が変更になったことで、旧型のレンズの方が、性能が良かったという声もあり、中古のレンズで探し求めたのがこのレンズである。程度の良いものでは、15万円前後の値段になるので、このレンズの人気には改めて驚いた。
 カメラは、Mark2と40Dを使用してみたが、フォーカスはじっくりとピントを合わせる感じで、今のレンズの機敏なピント合わせではない。しかし、迷いなくピントを合わせて行く感じで一発でピントを検出して行く感じだ。40Dでは、130mmのF1.2の画角のレンズになる。
 このレンズの明るさは、F1.2の解放の絞りにして野外で撮影すると、シャッターの最高速度でも絞らなくては、適正の露出にはならないから、いかに明るいレンズであるかが解る。F1.2の明るさのわりには解放での解像度はいい感じだ。レンズの周辺はやはり流れ気味というか、解像度は落ちているが気になる程度ではない。それよりも、明るくピントを合わせるメリットを考えれば問題はない。室内の明るさで、ISO800の感度設定でも200分の1秒近くでシャッターが切れるのだから、このことのメリットは大きい。
 F4.0の絞りの値では、問題のない画像になっていて、奇麗な画像が作られていく。ただ、解放でのピントの合う範囲(被写界深度)が狭いので、きちんとピントを合わせるところを考慮しなければ良い写真は撮れない。
 ズームレンズの便利さを考えると、単体のレンズは選択しにくいが、レンズの個性的な描写や歪みは、いくら高性能なレンズが出たとしても、単体レンズにはかなわないだろうと思う。
 ニコンは、レンズの構造上、広角の明るいレンズは、AFのレンズでは発売されていないことが、高感度でも奇麗な画像を作ることの技術の向上にはなったが、本当の良いレンズを作るためには、Fマウントからの変更をしなければいけないことになるだろうと思うが、レンズやカメラの売れ行きを考えればその変更はなさそうだ。
 しっかりとしたレンズの固まりのようなこのキヤノンのEF85mmF1.4Lのレンズだが、私のレンズのラインナップの常用レンズの一本になりそうな描写のレンズであることには間違いはなさそうだ。