ミムラ写真研究所: タムロンAFasphericalXRDiLD28-300mmf3.5-6.3Macroのレンズ検証

2008年5月9日金曜日

タムロンAFasphericalXRDiLD28-300mmf3.5-6.3Macroのレンズ検証







タムロンの高倍率28-300mmのレンズテスト

 このレンズは、10倍のズーム比を超えた高倍率レンズである。タムロンと言えば、あまり、公表にはなっていないが、ニコンのレンズを下請けで何本かのレンズをOEMで生産しているメーカーである。レンズに非球面を示すAsphericalの文字が入っているものがタムロン製と推測できるのが、ニコンとのOEMのレンズだ。
 このレンズは、2年前に買ったレンズだが、コンパクトで軽く、マイクロも効く使い出の良いレンズである。欲を言えば切りがないが、広角側で、もっと、近づけると楽しいレンズになる。また、望遠の開放値がF5.6ぐらいの値になってくれれば最高なのだが。このレンズは、スペインに行くときに持っていくために購入した。望遠の重いレンズは持っていきたくなかったからだ。
 このレンズのテストレポートとしては、300mmのレンズのときには、シャープネスが掛けてくるし、シグマのレンズのように左面のピントが甘くなる。絞りをF8.0にして撮影しても飛躍的に画像は良くなることはなかった。ピントの位置は、センターである。使用カメラは、EOS40Dである。ぶれにくいようにISOは、800に設定してある。
 28ミリ域では、前にピントが合っていたようだ。全体的にピントに滲みが出ているような画像になっている。マクロの部分での300mmの撮影は、奇麗な質感の描写となっていて、ぶれに気をつければ、使えるレベルだ。
 もともと、300mmのレンズの開放値がF6.3なので、あと少し良い描写を期待したのだが難しい状態の画像だ。高倍率を考えればしょうがないが、レベルとしては250mmまでが無難なレンズの使い方が良いだろう。広角側は、絞って使えば使えるレベルだ。この一本でとは言えないが、このレンズの特徴と性能を知っていれば、このレンズにあと1、2本のレンズで軽快な撮影が出来るに違いない。
 なかなか300mmの描写となると、重い高価なレンズが描写が良いので比べてしまうのだが、この便利さを考えるとしょうがないのかもしれない。
 このレンズは、EOS40Dに装着すると35mm換算にして44.8-480mmのレンズになる。望遠が輪にしたときの手ぶれは気をつけながら撮影することをお勧めする。

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