ミムラ写真研究所: シグマ70-300mmF4.0-5.6APOMacroの性能をテストする。

2008年5月8日木曜日

シグマ70-300mmF4.0-5.6APOMacroの性能をテストする。






 シグマ70-300mmf4.0-5.6APOマクロのレンズ性能
 このレンズは、望遠レンズの性能としては、遠距離の撮影には向いていないのが解った。ニコンでも、キヤノンのレンズでもマイクロ系のレンズは、無限大やその付近はあまり解像度が高くないのが、どのレンズでもその傾向があり、このレンズは、極端に現れるレンズだ。
 特に300ミリの域で無限大に近いマンションを撮影したのだが、左方向に流れが酷く見られた。キヤノンEOS40Dで撮影したので、1.6倍になる。そのような状態で流れが見えるのだから、レンズの性能は悪いのだろう。フルサイズで撮影したときには、もっと酷い状態になるのが予測される。もちろん、個体の差の悪いレンズに当たったのかもしれない。
 ただ、このレンズの性能の良いのは、マイクロ機能時の描写が良いので驚く。300ミリで2分の1倍まで撮影できるのは驚くべきことだ。コントラストも適度にあり、望遠マクロのレンズとして使用するには良いレンズだと思う。写真に写るものは、遠景のときの画像は解放値300ミリF5.6なので、一段絞ってF8.0の状態で撮影しているが、描写は、画像を見て頂ければ歴然としているだろう。アップの300ミリの描写では、細かいディテールまで表現されているのに感心するが、遠景ではボヤケてしまっている。1600分の1秒で撮影したのでブレが現れたことはないだろうと思える。
 ただ、満足度としては、マイクロに近い撮影やものを撮影するのには、三脚がなければ絞りが暗いので難しいと思われる。遠景やその他の望遠レンズとしての機能は使えないレベルのレンズだ。もちろん、1万5千円で購入できるレンズなのでと思うのだが、SDレンズ三枚の構成を考えれば、この性能の悪さは問題である。

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