ミムラ写真研究所: シグマの高倍率ズームレンズ50-500mmF4.0-6.3DGEX HSM

2008年9月26日金曜日

シグマの高倍率ズームレンズ50-500mmF4.0-6.3DGEX HSM






 このレンズは、10倍ズームレンズである。レンズの焦点距離が50から500mmと標準から超望遠までのレンズである。明るさは、50ミリからf4.0となり、100ミリからはf5.6の絞りの数値になる。f6.3に変わるのは500ミリになってからだ。レンズは、500ミリのわりにはコンパクトでISOの感度を上げれば手持ちでも可能なレンズだ。

 今回は、このレンズで、絞りを解放にして撮影をしてみた。このレンズのレポートは少なく、価格コムのレンズの作例を開いてみても出ていない。開いてみると全く違うレンズのデータであったりするので、参考にならないあまり売れていないレンズなのだろうか。このデータは、キヤノンEOS1DsMark2のフルサイズで撮影をしている。絞りは全て解放。ISOは1600の撮影である。
 HSMの性能は、静かな音で、高倍率のレンズのわりには早い印象だ。近距離のフォーカスしづらいときにピントがズレた意外は、性能的には問題はない。SDレンズが4枚使用されており、コントラストと画像は想像していたよりシャープなことに感心した。絞りの値がF5.6からのせいもあり、画像は安定している。500mmでは、F6.3になってしまうが、画像のシャープさを考えれば3分の1絞りでこれなら問題がないだろう。500mmのF5.6のレンズがいかに高いかを考えればこのレンズは意外に優れていると思える。このレンズのスタビライザー付きの手ぶれ防止用のレンズが出たが、焦点距離は150-500mmで絞の値は同じようだった。迷ったのだが、SDレンズの枚数が3枚のレンズよりは画像が奇麗なものだと思い、このレンズの選択になった。
 デジタル写真は、面白いことにデジタルカメラの画素子数が多いことと、フォーカスセンサーの精度の高さによって画質にかなり影響があるので、フォーカス機能の悪いセンサーを持つカメラで撮影すると画像は思ったよりも悪いかもしれない。よく聞く話だが、カメラによって写りが違うのは、画素数とフォーカスセンサーの精度の問題であるので気をつけたい。
 全体的に撮影した結果は、50-100mmの時の画像は、30mぐらいの遠景のときに微妙にフォーカスが甘くなる。それ以外は良好で、最短距離の400mmの2mで撮影したものがあるが、実に奇麗な描写で驚いた。マニュアルでの撮影もフォーカスリングが一番手前にあるので使いやすい。満足度は、価格や便利さを考えれば90%の価値があるレンズである。
 また、いろいろな条件でこのレンズを試して、レポートするのでまたの機会にこのサイトを開いてみてもらいたい。

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