ミムラ写真研究所: レンズ性能はフォーカスの正確さで決まる

2008年9月16日火曜日

レンズ性能はフォーカスの正確さで決まる




レンズの性能を最大に生かすには。

カメラによってレンズの写り方が違ってしまったという話を耳にしたことはないだろうか。そのような話をブログ等でみたりするので、実際に試してみた。そうすると、原因は、オートフォーカスの精度の問題が一番、大きかったようである。
 試してみたのは、キヤノンEOS1DsMark2とキヤノンEOSdisital KissXのカメラで比較してみた。この機種の主な違いは、1670万画素と1010万画素、フルサイズと1.6倍の焦点距離になることである。
 レンズは、タムロンの28−300mmVR F3.5-6.3のレンズだ。Kissxで撮影すると焦点距離は、45-480mmの望遠レンズに値する。このレンズは、コンパクトの高倍率ズームレンズで、何かと重宝する。 VRの付いていないレンズもあるが、28mmでの周辺の流れが四隅だけになったので、フルサイズでも広角側で撮影できるようになった。62mmから67mmに口径が大きくなった分だけ、レンズのイメージサークルが大きくなったようだ。
 望遠での480mm相当のレンズで撮影したのがカメラの下の写真だ。5枚か撮影してピントが良かったのがこのカット。被写界深度が狭くてピントが合わない部分が流れている。レンズはf8.0.
 その下が、1DsMark2で撮影したもので、3枚ほど撮影したがピントはどれも同じだった。
両機種とのセンサーのピントの合うサインが出たところで、シャッターを切ったのだが、違いはこの通り全然違うレンズのように写真が出来上がった。
 前にもEOS40Dと1DsMark2を比べてことがあるのだが、純正レンズで比べてみても、その違いが現れた。40Dの場合は、ライブビューでみたところ、オートフォーカス任せにしたところ、後ろにピントが来る後ピンだった。ライブビューで合わせたところ、ピントが正確にきていたのは、当たり前のことだが、40Dとの差もこのように出たことを考えると、レンズの性能がカメラによって違うのではなく、フォーカスの精度の問題が大きいのではないかと思えるのだ。ピントは、正確さを期すために。任意のポイントをだいたい合わせて設定して撮影した。
 もし、自分のレンズがどうしてもピントが甘いようだったら、知り合いにレンズを付けてもらい撮影したデータをみて比べてみると本当のレンズ性能が解るかもしれない。


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